【行動/決定フェーズでのアクショントリガー調査】
エントリー/内定承諾の直接要因

Ⅳ-3)行動/決定フェーズでのアクショントリガー調査:エントリー/内定承諾の直接要因
(就職活動各フェーズにおける意思決定プロセス調査 2019年卒 調査報告書)2019年3月時点


■調査対象・条件等
2019卒として就職活動を実施し既に内定承諾を行った大学生への直接アンケートを実施した。
(286名、関東圏在住、男女比6:4、文理比7:3)
※本調査では、就職活動における基本行動を、①検討フェーズ(就職先を絞り込む情報収集段階)、②行動フェーズ(説明会等への応募~選考までの具体的アクション段階)、③決定フェーズ(内定後~内定承諾~入社までの就職先を確定させる段階)の3種類にフェーズ分類しそれぞれの要素について調査・検証を実施した。


エントリー/内定承諾の直接要因について

選択肢:①ナビサイトの情報 ②OB/OGとの関係 ③出会った社員 ④クチコミ(ウェブ or リアル) ⑤その他

Ⅳ-3)1-a 選考を受けた企業にエントリーをした直接要因について

※その他内訳:就活イベント、セミナー、マッチングイベント等

昨年度調査と比較し、「ナビサイト」の減少(42%→23%)と、「クチコミ」の増加(8%→21%)が顕著な変化として表れた。他の項目には大きな変化はみられなかった。
ナビ以外の就活生向け支援サービスが多くスタートしている状況により、ナビサイトでの一括エントリーという機能的な「利便さ」よりも、ウェブまたはリアルでの情報(※企業発ではなく、就活生である自分自身とより近い属性から発信される情報)を、行動フェーズ上での選択要因のより重要事項ととらえている傾向があると考察できる。

Ⅳ-3) 1-b 内定承諾(=就職活動の完了)の決定に最も重要視した直接要因について

前提となる質問:内定承諾を、スムーズに決定できたか? → YES:31% NO:69%

※その他内訳
①インターン参加/セミナー等イベント参加/事業への共感、等

②他の内定先との比較/他社の選考状況/選社についての自信喪失/就活を終えることの不安、等

就職活動の決定フェーズにおいて、内定承諾をスムーズに決定できた層とそうでない層との間では、内定承諾のために最も重要視した要因について非常に大きな違いが表れた。
単純には「内定先企業の社員」「クチコミ」「OB/OG」の要素を重要視するほど内定承諾がスムーズに進んだ、という結果だが追加の調査によると、企業によってこれらの情報の有無について非常に大きな有意差があることが認められた。企業社員、OB/OGとの接点・クチコミの有無や信憑性・等の情報が得やすい企業ほど、内定承諾がスムーズに進むという結論とも言える。